こんなポスト・動画が流れてきた。
【YouTube】#ゆる哲学ラジオ 更新!
— ゆる哲学ラジオ (@yuru_philosophy) 2023年9月20日
VTuberは哲学的にどんな存在なのかについて話しました。
バーチャルYouTuberとは誰か?哲学的に分析した論文がおもしろすぎる。#29https://t.co/BQ0ccnH0cr pic.twitter.com/FWDDstAvZ2
「「バーチャルYouTuber」とは誰を指し示すのか?」(フィルカル Vol 7, No 2より)
という論文を取り上げている。
【内容紹介】8/31に発売される『フィルカル』最新号には、山野弘樹先生(@Ricoeur1913)による論文「「バーチャルYouTuber」とは誰を指し示すのか?」が掲載されます。#VTuber のアイデンティティを分析する本格的な考察。注目です! pic.twitter.com/D1nAvPcL65
— フィルカル@8/31最新号発売! (@philcul_pub) 2022年8月29日
バーチャルYouTuberとは誰か?
ラジオの内容の箇条書きメモ。
- 山野弘樹
- アニメの声優=VTuberの配信者?
- そうはいかない
- VTuberとは誰なのか?
- 3つの説
- 配信者説
- 虚構的存在者説(イラスト)
- 両立説(配信者でもあり虚構的存在者でもある)
- 3つの説
- 配信者説
- 虚構的存在者説
- 両立説
- 答えは出ていない
- VTuberの三層理論
- メディアペルソナ
- 演じるのではなく装う
- パーソン寄りなのかキャラクター寄りなのか
- 結局、配信者か虚構的存在者なのか、になっている
- 独立節
「儒烏風亭らでん」というホロライブ所属VTuber
VTuberの哲学に興味があるらしい。
らでんさんが、加入動機にからVTuber研究に言及している箇所(リンク時間指定済み。22分22秒目)。これは注目。https://t.co/1WOyDYolK2#らでん記
— ワンダ (@wanda001) 2023年9月12日
SNSでやり取りもしていた。
「VTuberの哲学」研究会でお世話になっている方に「ReGLOSSの儒烏風亭らでんさんという方が面白いんです」と初配信流しながら紹介した直後に、らでんさんが『VTuberから哲学を考える』という研究の存在を紹介してくださっていて本当に驚きました…
— 山野 弘樹@『独学の思考法』(講談社現代新書)/『VTuberスタイル』連載中 (@Ricoeur1913) 2023年9月13日
今後も粛々と研究を続けたいと思います。
#らでん記 pic.twitter.com/JZALDJCvG6
はじめまして…!儒烏風亭らでんと申します…!!!!
— 儒烏風亭らでん🐚ReGLOSS (@juufuuteiraden) 2023年9月13日
以前より興味深く研究内容を拝聴しておりました🙇♀️
今後の研究、陰ながら応援しております。
儒烏風亭らでんJuufuutei Raden
「ちょいと一席付き合ってみませんか?」
伝統と革新に身を包み、落語家に浪漫を抱くおばあちゃん子。
新旧和洋を問わず文化・芸能を愛しており、美術館通いの結果、金欠気味の日々を過ごしている。
決してお酒の買いすぎが原因ではない。
落語と出会ってからはより話すことが好きになり、噺作りにも挑戦中。
気になる存在だ。
VTuberというアバターを纏った上で、更に素顔をさらさず能面を付けている。
顔を隠したうえで、更に顔を隠す。
ギミックの一つだと言われればそれまでだが、「能」には、現実と非現実を繋げる舞台装置、世界観がある。そこを深堀すると、あらたなVTuberの哲学を考えられるかもしれないと感じた。
近いうち、哲学ではなく、能を題材に、VTuber論(儒烏風亭らでん論)を語ることになるだろう。
VTuberはキズナアイが発祥といわれ、日本発祥の文化である。
日本発祥の文化であるという点でも、能との関連を感じずにはいられない。
儒烏風亭らでんは能面をつけており、まさにシテだ。
能では演者は、「鏡の間」にまず入り、そこから「橋懸り」をたどって、「能舞台」へあがる。
能では、橋懸りは、あの世からこの世へ渡された架け橋である。
能舞台は普通の舞台と違って、張り出し舞台となっており、観客席に食い込む形になっている。これは、見手(観客)と演者が一体になるような効果を得るためだという。
普通の舞台=動画
張り出し舞台=配信
VTuberは、配信を行い、視聴者のリアルタイムコメントと双方向コミュニケーションを行うことで、初めて配信動画が完成される。
能は、シテが観客と混然一体となった張り出し舞台にあがり、見手(観客)を幽玄に導き、見手との融合をはかる。(世阿弥の著書「三道」にそのような記載がある)
似ていないだろうか?その辺も今度論じたい。