こんな本を読んでいる。
重要そうなところ抜き書きする。
「自分を高める」ためにまず必要なのは「メタ認知」
自分の感じ方、考え方、振る舞いを知れば、自分で感じ、考え、行動する、自律的な脳が育まれるのである。
神経細胞は、使われれば使われるほど結びつきやすくなるが、使われないと刈り込み(プルーニング)などが行われる。
何かを極める人は、必ず自己と向き合い、自己についての考察を深いレベルで行い、感情や感覚を捉えている。
脳の機能を見ていくと、古くからある脳機能、すなわち脳の下部の構造がモチベーションとして優先されることが多い。
睡眠不足の状況になると、生存のための睡眠が優先され、高次機能を発動させることが非常に難しい状態になる。
したがって、脳幹や間脳などで司る機能のコンディションを整えておくことが、学習系や高次脳処理機能系のモチベーションを引き出すためには重要となる。
モチベーションを高めるには生活リズムから
ボトムアップのモチベーションをトップダウンのモチベーションの栄養に転用する
空腹によるドーパミン誘導を「勉強」に「意識的に」振り向けることができたとしたら、学習に対するパフォーマンスは高まる。
やる気スイッチ「モチベーショントリガー」をつくる
実際に見聞きしたり、脳内でそのお気に入りの言葉をつぶやいたり、映像を頭に思い描いたりすることで、あなたのモチベーションは高まっていくだろう。
独特な身体の動きと、自分のモチベーションを高める言葉などを脳に関連付けて繰り返し繰り返し学習させることで、いつしか独特な作用をすることが、自分のモチベーションを高めるためのスイッチとなる。
未熟なものに対しては自分の能力を高く見積もる仕組みがあるからこそ、新しい学びに対しても積極的にトライすることができるのだ。
行動を開始する(イニシエーション)際に、それより前に放出されていたドーパミン量が多いと、より困難なことに向かいやすく、集中しやすくなる。
新しい学びへのモチベーションは、普段からどれだけ新しいものと触れ合っているかが重要なポイントになる。
ポイントは「学びを行っているとき」にドーパミンが放出されているか否かである。
極論すると「学ぶ内容そのもの」に興味がなかったとしても、「教える人」に対する興味関心が高いためにワクワクしたり、場や雰囲気によって心躍るような状態になれば、学びは促進しやすいと考えられる。
ドーパミンの効能をうまく自分のものにするために、自分がどんな時に「ドーパミンが出ているのか」という認知ができている状態は助けになる。
モチベーションが高まっている状態の自分の内側の反応に気づき、味わい、そしてある時、その高まりを思い返すことは、モチベーションを高めやすい脳の状態にするトレーニングとしては欠かせない。
ポジティブな感情の表面積を増やすのも重要だ。
まずは日常を楽しがるところから入ってみるといい。
自分の生きている時間をどのように使いたいか。どのような情報に意識を向け、どのような情報に包まれて生きていたいかについては、自分で選択できる。
あらゆる快の感情、状態を予想したり想像したり妄想したりしたときにも、ドーパミンは誘導されやすいと言えるだろう。
自分のスケジュール帳を眺めてワクワクできるように、自分で自分の生きる時間を豊かにしてみると、それが仕事や勉強などにも間接的に効果をもたらすだろう。
苦痛をたしなみ、モチベーションを高める。
苦しいフェーズがあるからこそ、大きな快が得られると本気で信じ込み、強く望むことである。
お金だけがモチベーションにならないよう設計する。
結果のみにポジティブな感情が芽生えるような設計では、結果に対してしかモチベーションが湧かない。
自分の脳で決めてこそ、モチベーションは高まる。
自分のやっていることが、自分の大切にしていること、やってきたことと摺り合わされ、ズレがあったらそれに気づいて修正をかけ、実際に行動しながらポジティブな出来事、それに伴うポジティブな感情もしっかりと見る。
このサイクルが回っていくと、ようやく自分に自信が持てる状態になる。
根拠のない自信を大切にする。
そのためのポイントは、何と言っても挑戦し続ける姿勢である。