読みました。
雑談でふとした拍子にポロッと出てきたセリフに重大な情報が含まれていた経験が圧倒的に多い
雑談は特定の目的がありません。そのため、さまざまな情報が話題に上がりやすくなります。会議体で陥りがちな「意図しない情報の削ぎ落とし」が生じにくくなります
話者にとって重要だとは認識していないが実は重要な情報」がポロッと話題に上がり、判断精度の劇的な向上に貢献することになる
「ある一定の限定範囲について話すよ~」と
「雑談しましょう。どんな話題でもいいよ、気になることなんでも話しよう~」という2つのコミュニケーションスタイルを比較すると、
話題の「幅」は後者の方が広がりますよね。
これは、ソフトウェアエンジニアとの対話における一つの法則を思い起こしますね。
すなわち、本題の話が終わった後の「ちなみにですが・・・」から始まる話の方が、
重要なことを話がち、という法則を。
あと、例えば1on1において、話題を「評価」や「目標設定」などに限定してしまうと、それ以外の情報が得られなくなってしまう可能性がありますね。
一方で、「何か気になることあれば何でも」という雑談風スタイルを採用すれば、思わぬ想定外の情報が出てくることもあるでしょう。
「最近、なんとなく疲れていて・・」
「最近、疲れて業務終わったらすぐ寝てしまう・・・」
「あのチームのやり取りが攻撃的で聞いていて辛い・・・」
などの話は、メンタル状態に関係する可能性があり、それに対する対策が必要かもしれない。
「今新しいタスクやってるんですけど、この前やったタスクの内容がまだ完全に理解できてなくて・・・」
という話は、タスクの振り返り時間が必要なことを示唆していると言える。
また、「いま、〇〇さんからこれ片手間でやってって言われていて・・・」
という話が出てきたら、指示系統の乱れの察知する機会となり、適切な調整を行う契機となるでしょう。
雑談とは、趣味の話からゲームの話、読んでる本の話、仕事と無関係に思える話まで、あらゆる話題が含まれている。
それらは、人間関係の距離感を縮める絶好の機会となり、
仲間意識を醸成し、より円滑なコミュニケーションを可能にする。
この仲間意識は、自然体でリラックスした会話を促し、より話しやすい環境を作りだし、効率的な仕事を進めるための助けとなる。
結局のところ、情報不足は認識の盲点を生むため、情報収集が重要。
雑談は、仕事とは一見無関係な情報を得られるチャンス。
仕事とは、単独で進めるものではなく、コミュニケーションが必要で、
円滑なコミュニケーションを促すためには、話しやすい人間関係がベターで、
そのためには雑談が適している。
彼を知り己を知らば百戦殆うからず。